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花 岡 大 学 の 人 と 文 学
童話作家 花岡大学は明治四十二年(一九〇九年)父花岡大雄、母花岡チクの長男として生まれた。
生家は吉野郡大淀町佐名伝(さなて)の浄土真宗本願寺派淨迎寺(じょうこうじ)。
龍谷大学在学中から小説を書き始め、「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)などの短編集を出版したが、後に童話作家に転向、仏教精神を根底においた詩情豊かでヒューマニティに富んだ多くの作品を生み出し、わが国の児童文学界に新風をもたらした。
その著作活動は童話作品にとどまらず、小説、論文、仏教随想集、文学評論にも及び多彩で、著書は三百冊を超す。
京都女子大学教授を経て、奈良文化女子短期大学名誉教授。
一九七一年(六十二歳)頃より書き始められた仏教説話を素材とする「仏教童話」は、文学と宗教がとけあい独特な作風・ジャンルの開拓で、その数はすでに八百篇以上に及んでいる。
碑文は短編童話「百羽のつる」の冒頭の一節より引いたものである。
一九八二年一月
花岡大学童話碑建設実行委員会
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